FAQ
犬の病気
去勢していません。心配される病気はありますか?
精巣腫瘍など、オス特有の病気の心配があります。
精巣腫瘍は、オスの生殖器である精巣にできる腫瘍です。
精巣腫瘍の中にはセルトリ細胞腫やライディッヒ細胞腫、セミノーマなど細胞の種類によって分類されます。
精巣腫瘍は潜在精巣(停留精巣)で発生率が増加すると言われています。
※潜在精巣:本来最後3ヶ月齢までに陰嚢内に移動する精巣が、鼠径部(股の付け根)やお腹の中に精巣が残った状態
精巣の腫瘍はほとんどが良性腫瘍ですが、稀に転移する事があります。
セルトリ細胞腫はエストロゲン(女性ホルモン)を産生する事があり、雌性化乳房、両側性の脱毛、皮膚の色素沈着、骨髄抑制を引き起こします。
骨髄抑制は重度な貧血、白血球減少、血小板減少を引き起こし死に至る恐ろしい状態です。
一度骨髄が機能しなくなると、腫瘍を摘出しても回復は望めません。
そのため、腫瘍を見つけた場合は早めの摘出が勧められます。
腹腔内陰睾の精巣腫瘍
予防方法は去勢手術で、潜在精巣の場合は腫瘍化する確率が高くなるため、早めの去勢手術が強く勧められます。
去勢手術を行なっておらず精巣が残っている場合は、健康診断などで定期的に確認しましょう。
また、精巣が大きくなっている場合は早めの受診をおすすめします。