熊本市長嶺生まれ。
済々黌高校卒業、帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒業。
高橋ペットクリニック(福岡県春日市)・福岡夜間救急動物病院等での勤務を経て、2017年エルフペットクリニック開院。
エルフペットクリニックでは、聴診器を使うのと同じくらいの頻度で超音波(エコー)検査をします。
それは何より「診断をつけてから治療をすること」を大切にしているからです。
病気がわからないままその場しのぎの治療をすると、治るまでに時間がかかったり、目標を見失ったりしてしまいます。
「エコーさえしておけばもっと早くわかったのに・・・」と思える患者さんをたくさん見てきました。
エコー検査では、腫瘍や腸管・リンパ節の腫れなどもわかります。
そのため、エルフペットクリニックでは初診からエコーを使い、早期発見・早期治療につなげています。
エコー検査の一番のメリットは、痛みを与えることなく身体の中を調べられるということです。
内視鏡・CT・MRIと違って、麻酔も必要ありません。
レントゲン検査はお預かりする必要がありますが、エコー検査なら診察室の中で飼い主さんと離れずに実施できるというメリットもあります。
ワンちゃん・ネコちゃんも、寂しい思いをせずに安心して検査を受けられるはずです。
ワンちゃんやネコちゃんが異物を飲み込んでしまった時、エルフペットクリニックでは内視鏡を使い、除去します。
内視鏡には麻酔が必要ですが、開腹手術よりもかなり負担が少なく、麻酔が覚めたらすぐにごはんを食べることができます。
内視鏡には、カメラで異物や患部を目視できること、異変を感じた時に組織を取り検査できることなど、メリットがたくさんあります。
用途によって異なるカメラを揃えていたら、すごい数になってしまいました。
動物への負担を減らすという点で、近いうちに腹腔鏡手術を導入しようと考えています。
腹腔鏡手術は、おなかに小さな穴を3か所開け、そこからカメラや鉗子を入れて、モニターを見ながらする手術です。
傷口が小さく済むので、ワンちゃん・ネコちゃんの負担が抑えられ、状況によっては手術当日に帰宅することもできます。
費用の面でご負担をおかけすることになりますが、飼い主さんには動物たちの負担を減らす選択肢のひとつとしてご提案できればと考えています。
飼い主さんには考えられることをすべてお伝えして、費用も含めた選択肢をご提示します。
その上で、最終決定は飼い主さんにお願いしています。
ワンちゃん・ネコちゃんの治療は、飼い主さんのご協力がなければできません。
私たちの治療方針に不安を感じたり、納得していただけないまま治療を進めると、ワンちゃん・ネコちゃんにとって不幸な結果を招きかねません。
飼い主さんと一緒に治療方針を決め、一緒に治療していくという方法がベストだと考えています。
子どもの頃から動物が大好きで、NHKの「生きもの地球紀行」を熱心に観ていた記憶があります。
小学校6年生の時に両親からお許しが出て、念願の犬を飼い始めました。そして、愛犬の獣医さんが憧れの存在になりました。
高校の進路選択で獣医学部を目指し、その時から、動物病院を開業することを目標にしていました。
浪人することになりましたが、自分の動物病院を持ちたいという夢は変わりませんでした。
大学では放射線研究室に所属し、レントゲン・CTなどの画像診断を学びました。
3年以内に開業することを目標に、大学卒業後はできるだけ忙しい動物病院を選んで修行しました。
高橋ペットクリニック(福岡県春日市)ではエコーの基礎を叩き込んでいただき、福岡夜間救急動物病院(福岡市博多区)では緊急時も冷静に順を追って対応することを学びました。
実際には大学卒業から5年かかってしまいましたが、生まれ故郷の熊本で動物病院を開業することができました。
2つの動物病院で修行したことは、今でも大きな自信と支えになっています。
エルフペットクリニックは、大学の先輩である妻と一緒に開業しました。私は画像診断、妻は神経疾患に興味があって力を入れており、得意分野が異なります。
診断に迷った時はお互いに相談し合いますが、神経疾患に関しては特に妻の意見を求めることが多いです。
私はわが道を行きたいタイプなのですが、開業してからは人の意見を大切にしたいと心掛けています。
飼い主さんはもちろん、スタッフやたくさんの方々にフォローしていただきながら、子どもの頃からの夢だった獣医として充実した日々を送っています。
ひとつでも多くの命を救うため、ワンちゃん・ネコちゃんの痛みや苦しみを和らげるため、これからも、最新の治療法や医療技術を学び、実践していきます。
お困りのことがありましたら、ぜひ、エルフペットクリニックまでご相談ください。