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免疫介在性多発性関節炎

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こんにちは。
エルフペットクリニック 院長の猪毛尾です。

おうちで「足が痛そうだな」と思う時はどんな時ですか?
来院された時、飼い主さんは「足を上げている」「足を引きずっている」「足を地面につけない」と言われます。

診察してみると、「足を引きずっている」症状は麻痺が起こっている場合が多く、「足を上げている」「足を地面につけない」症状は足が痛い場合が多いようです。

今回は「免疫介在性多発性関節炎」についてご紹介します。

原因は不明な場合が多い

免疫介在性多発性関節炎は「自己免疫疾患」です。
自己免疫疾患とは、自分の免疫が自分自身を攻撃してしまう病気です。

免疫介在性多発性関節炎は様々なことが引き金となり、自己免疫が関節を攻撃して関節炎が起こることで発症します。
原因は不明なことが多く、完治が難しい病気です。

関節が痛くなるので、足を上げたり、立ち上がりが遅くなったりします。
また、痛い足が日によって変わることもあるのが特徴です。
多くの場合、発熱や食欲不振がみられます。

検査と治療

複数カ所の関節に針を刺して関節液を採取して調べたり(下の写真)、全身的なスクリーニング検査を行います。

好中球の増加した関節液
好中球の増加した関節液

治療は、ステロイド剤や免疫抑制剤を長期間投与し、免疫をコントロールしていきます。
長期間の治療が必要な病気で、定期的に検査を行います。

足の症状で心配なことがありましたら、エルフペットクリニックまでお気軽にご相談ください。

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