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犬・猫のくしゃみ

手術について

2022.5.24

こんにちは。エルフペットクリニック院長の猪毛尾です。
犬や猫が「くしゃみ」をしているところを見たことがありますか?

多くの人は見たことがなかったり、
見たことがあっても、いつ頃だったか覚えていない人が多いのではないでしょうか。

犬のくしゃみ

犬・猫の「くしゃみ」は、人間と比べると珍しいことなのです。
もし、数回のくしゃみにとどまらず、以下のような症状が見られた場合は『鼻腔内異物』の可能性があります。

●急にくしゃみをし始めて止まらない
●繰り返しくしゃみが出る
●逆くしゃみ(鼻をフガフガと鳴らす)をする
●鼻血が出る
●鼻汁が出る
●顔を振る

大型犬の場合は、鼻で植物などを吸い込んだ時に起こることが多く、
小型犬の場合は、嘔吐などにより吐き出した物が後鼻孔から鼻に入って起こることが多いようです。

異物が入った直後は、くしゃみなどによって異物を出そうとしますが、
なかなか出せないと異物の周りに炎症が起こり、鼻水が多くなったり、出血する事もあります。
異物が入ってから長い時間が経つと、鼻の粘膜が腫れてしまいます。

鼻腔内に入る異物は「植物」や「食べ物」であることが多いので、X線検査で見つけることは難しいのです。
CT検査やMRI検査でも、見つけられるかは異物の状態によります。

エルフペットクリニックでは鼻腔内異物を疑う場合、鼻咽頭内視鏡検査を行っています。
内視鏡下で直接見て確認するため、診断精度が上がります。

鼻腔内異物 鼻腔内に詰まった雑草(内視鏡カメラで撮影)

鼻腔内異物 鼻腔内から摘出した雑草

もし、異物が見つかれば、その場で摘出を行います。
内視鏡での摘出は、他に異物がないかも確認できるのがメリットです。



鼻腔内異物は、突然症状が出ます。
慢性的にくしゃみや鼻汁、鼻血がみられる場合は、他の疾患を疑います。
くしゃみや鼻汁で気になることがあれば、お気軽にエルフペットクリニックまでご相談ください。

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