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消化できないものを食べてしまったら

手術について

2019.9.18

こんにちは。エルフペットクリニック 院長の猪毛尾です。
今回は「胃内異物」についてご紹介します。
私たち獣医は、食べ物でも、食べ物以外の物でも、胃の中で消化できないものは全て「胃内異物」として扱います。

この胃内異物は、嘔吐などの症状を引き起こします。
数ヶ月ものあいだ胃の中に残り、慢性的に嘔吐を引き起こす場合もあります。
小腸に流れて詰まった場合は、急性的に嘔吐を引き起こし、放っておくと手遅れになる場合もあります。
そのため、胃内異物は早めの対応が大切です。

小腸に流れてしまった異物は手術で摘出するしかありませんが、胃の中の異物は多くの場合、内視鏡で摘出できます。
内視鏡で摘出できれば、手術と比較して身体への負担も少なく、すぐに退院する事も可能です。

胃内異物 レントゲン
胃内異物 レントゲン
このレントゲン写真では、胃の中に異物があることがわかりますが、飼い主様に伺うと「いつ食べたのか」も「どこで食べたのか」も不明で、しかも「色々なものを食べていそうだ」という事でした。

そのため、異物摘出と同時に、胃内の精査を行う事にしました。



このように、内視鏡では胃の中全体を見て確認できます。


これが取り出した異物です。
大きなものではありませんでしたが、長いあいだ胃の中にあったようです。

ワンちゃんや猫ちゃんが食べ物以外のものを食べてしまった時や嘔吐を繰り返す場合は、早めの対応が大切です。
気になることがあれば、いつでもエルフペットクリニックにご相談ください。

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