こんにちは!
エルフペットクリニック スタッフの山下です^^
飼い主さんから質問をいただくことがありますが、その中でも「避妊・去勢手術」についての質問を多くもらいます。
「手術はしたほうが良いのか?」
「手術をするのはかわいそう」など
今回はそんなお悩みについて、お話させていただきます。
手術をおすすめする理由
避妊・去勢手術は、ワンちゃんやネコちゃんの生殖能力をなくすために行う手術のことをいいます。
避妊手術では子宮・卵巣を摘出し、去勢手術では精巣の摘出をします。
ワンちゃん・ネコちゃんの避妊・去勢手術は、望まない繁殖の防止や発情によるトラブルをなくすだけではなく、ホルモンによる生殖器疾患の予防が可能になります。
主な予防できる病気
避妊手術(女の子)
去勢手術(男の子)
ホルモンの影響により肛門付近(会陰部)の筋肉が薄くなり緩むことで腹腔内臓器や脂肪が臀部の皮下に飛び出してくる状態です。治療は飛び出した臓器を収め筋肉を縫い合わせたり、人工素材を使用したりして、孔を閉鎖します。
詳しくは症例「会陰ヘルニア」をご覧ください。
メリットとデメリット
避妊・去勢手術はメリット・デメリットどちらもあります。
ペットとして飼われているワンちゃん・ネコちゃんは、発情したからといっても自由に交配することはできません。
交配する予定がなければ、それは動物にとって大きなストレスになります。
避妊・去勢手術により、生殖器疾患の予防効果があることがわかっています。
特に子宮蓄膿症や乳腺腫瘍は発見が遅れると手術の傷口が大きくなったり、最悪の場合は命に関わる状態になったりすることもあります。
とは言え、避妊・去勢手術にはリスクも伴います。
全身麻酔に伴うリスク、手術に伴うリスクの可能性があります。
しかし、病気のため手術をしなければならなくなった場合にも、全身麻酔のリスクや手術のリスクが伴います。
大切な家族の病気の可能性を考えるのは辛いことですが、早いうちに避妊・去勢手術をすることで予防することができる病気があります。
年齢が進んでからの避妊・去勢手術は麻酔リスクが上がります。
若いうちに一度ご検討ください!
避妊・去勢について詳しくまとめています。
ぜひ、ご参考になさってください。
よくあるご質問のページにも、避妊・去勢手術に関するご質問をまとめています。