こんにちは!
エルフペットクリニック スタッフの宮崎です^_^
最近、わが家のワンちゃんが耳を痒がっている姿を見かけるようになりました。
エルフペットクリニックでも、耳の病気の1つである「外耳炎」で来院するワンちゃんはとても多いです。
外耳炎とは
耳の入口から鼓膜までの「外耳」に炎症が起こることを「外耳炎」といいます。
ワンちゃんの外耳道は自浄作用があり、出てきた耳垢などを外に押し出す力があります。
しかし、何らかの原因によって外耳が炎症を起こしてしまうと、自浄作用が働かなくなり、外耳炎を発症します。
ヒトの外耳道は横向きで、緩やかなカーブはありますがほぼ真っすぐです。
これに対しイヌの外耳道はL字型で、通気が悪い構造をしています。
耳道が狭く、耳毛が多いことも、ワンちゃんの耳道内の通気性を悪くする要因です。
通気性が悪いと、外耳炎を悪化させる原因になる細菌や真菌(カビ)が増殖しやすくなります。
特に、垂れ耳のワンちゃんは暖かい季節になると耳の中が蒸れやすく、外耳炎を発症しやすくなります。
外耳炎の症状
以下の症状がある場合は、動物病院を受診することをおすすめします。
・耳介が赤くなっている、または腫れている
・耳が匂う
・耳垢が溜まる
・しきりに頭を振る
・後肢で耳を掻く
炎症が続くと中耳や内耳にまで炎症が及び、めまいやふらつきなどの症状がでる場合もあります。
外耳炎の予防法
外耳炎の予防は、耳の中を清潔に保つことが最も効果的です。
日頃から、耳に汚れが溜まっていないか、赤くなっていないかなどチェックしましょう。
耳の状態にもよりますが月に1回程度、耳の洗浄をおすすめします。
ワンちゃんには綿棒を使用するとかえって汚れを奥に押し込んでしまう恐れがあるため、以下の方法で洗浄してください。
〈耳洗浄の方法〉
①耳の中に洗浄液を入れる。液面が見えるくらいまでたっぷりいれるのがポイントです。
②耳の付け根を軽くマッサージする。
③ブルブルさせる。
洗浄液が飛び散るため、お風呂場で洗浄するのがおすすめです。
また、耳掃除をしすぎるのもよくありません。
あまりに頻繁に洗うと、外耳道が傷ついて炎症の原因になってしまいます。
外耳炎は治療を行わないと症状を悪化させてしまう恐れがあります。
お早めにエルフペットクリニックまでご相談ください。