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子宮や腟の腫瘍

手術について

2022.4.8

こんにちは。エルフペットクリニック院長の猪毛尾です。

子宮や腟には様々な腫瘍ができる可能性があります。
比較的多いのは平滑筋腫などの良性腫瘍です。
猫では上皮系の腺癌が多いと言われています。

腟平滑筋腫
腟平滑筋腫

子宮の平滑筋腫は症状を示さないままお腹の中で大きくなり、他の臓器を圧迫するまで巨大化してから気がつく場合もあります。
その場合、深刻な排便・排尿障害を引き起こします。

腟にはポリープ状の腫瘤ができることが多く、排尿障害や外陰部からの分泌液を認め、外陰部から腫瘤が飛び出てくることで気がつく場合が多いようです。
飛び出てきたポリープを舐めたり噛んだりすることで、出血したり腫れたりします。
原因はホルモンによる関与が示唆されています。
そのため、腫瘍の外科切除と同時に、卵巣子宮摘出術が第一選択になります。

若齢時に避妊手術を行うことで、大部分は予防できると言われています。
良性のものであっても生活上支障が出る場合が多いため、早めの避妊手術をご検討ください。

尿が出にくい、便が出にくい、外陰部をよく舐めるなどの症状がみられられる場合は、お気軽にエルフペットクリニックまでご相談ください。

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