こんにちは。エルフペットクリニック院長の猪毛尾です。
これからの季節、自宅で冷たいビールと焼き鳥を楽しまれる方も多いのではないでしょうか?
しかし、室内でペットを飼われている方には注意していただきたいのが、竹串の誤飲です。
今回は、誤飲してしまった竹串を内視鏡下で摘出した事例をお伝えします。
「串ごと焼き鳥を飲み込んでしまった」との事で来院され、緊急的に内視鏡で摘出しました。
こちらがその動画です。
動画には映っていませんが、胃粘膜に竹串が刺さったのか、線状に深く傷ついていました。
竹串は、胃や小腸に刺さる危険性があります。
また、竹串を取り出そうと吐かせてしまうと、食道にも刺さる危険性があります。
そのため、内視鏡下での摘出や開腹手術が考慮されます。
今回は、焼き鳥のみを食べていたので処置がスムーズでしたが、胃の中に食べ物がたくさん残っている状態だと、上手くいかないこともあります。
もし、誤飲してしまったら、すぐに動物病院にご相談ください。
もちろん、串ごと与える方はいないと思いますが、
「串に付いたまま1つだけ食べさせようと思ったら串ごと持っていかれた」
「こんなに急に喰いつくとは思わなかった」
というお話はよく耳にします。
美味しそうな食べ物を目の前にすれば、動物は喰いつきます。
十分注意しましょう。
些細なことでも、気になることがあればエルフペットクリニックまでご相談ください。