よくあるご質問

FAQ

避妊・去勢

避妊手術で防げる病気はありますか?

答え

たくさんあります。特に卵巣の病気はほぼ100%防ぐことができます。

卵巣の腫瘍には「顆粒膜細胞腫(かりゅうまくさいぼうしゅ)」「卵巣腺腫(らんそうせんしゅ)」「卵巣腺癌(らんそうせんがん)」などがあります。
卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)は腫瘍ではありませんが、卵胞に水がたまり腫瘍のように見えることがあります。

卵巣腫瘍
卵巣腫瘍 卵巣腫瘍の写真

猫では顆粒膜細胞腫が多く、半数以上が悪性です。
犬での顆粒膜細胞腫は良性のものが多いですが、被膜を超えて浸潤するものや転移(転移率20%程度)する悪性のものもみられます。

顆粒膜細胞はエストロジェンやインヒビンを産生するので、機能性腫瘍となる場合もあります。
子宮内膜過形成や反対側の卵巣嚢胞などを併発することも多いようです。

卵巣腺腫や卵巣腺癌は、犬では多く、猫では稀です。
卵巣腺腫は良性で、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍切除の際の子宮卵巣摘出時に発見されることが多いです。

卵巣腺癌は悪性腫瘍です。
腫瘍が限局的でリンパ節転移がない場合は、半数以上が子宮卵巣摘出により根治しますが、発見時に転移している場合もあります。

これらの卵巣腫瘍は、若齢時に避妊手術を行なっていれば卵巣自体が無いため予防することができます。
これらの腫瘍ができた場合、実際は違和感を感じているかもしれません。
しかし、人とは違い、自覚症状を伝えることのできない犬や猫はそれを伝えることができず、手遅れになる事もあります。

病気の予防のためにも、若齢期の避妊手術をご検討ください。

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