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犬のウイルス感染症

予防

2024.2.29

こんにちは!
エルフペットクリニック スタッフの宮崎です^_^

先月、熊本市で死んだカラスから「高病原性鳥インフルエンザ」が検出されました。
「高病原性鳥インフルエンザ」は、ウイルスに感染して起こる鳥類の致死的疾患です。
ヒトや犬・猫などに伝染することは無いと言われています。

ただ、犬にもウイルスにより感染する病気があります。
正しい知識を持って予防に努めましょう。

ジステンパー
ジステンパーは、犬ジステンパーウイルスに感染した犬に接触することで感染します。
元気消失、食欲不振、膿性鼻汁の排出を伴う鼻炎、肺炎などの呼吸症状、嘔吐や粘血便などの消化器症状などが認められます。
死亡率は約50%と高く、回復してもてんかん発作などといった後遺症が残ることがあります。

犬パルボウイルス感染症
犬パルボウイルス感染症は、ウイルスに感染した犬の糞便に接触するなど、経口感染により発症する感染症です。
チリやホコリに混じって3年ほど生存し続ける、たいへん抵抗性の強いウイルスです。
下痢や嘔吐、水溶性血便などといった消化器症状が認められます。
増殖の活発な骨髄などの細胞に侵入すると、白血球減少などによる免疫力低下も認められます。

犬伝染性肝炎
犬伝染性肝炎は、イヌアデノウイルス1型に感染した犬の唾液等に接触することによって感染します。
特にワクチン接種をしていない子犬で致死的な感染症です。
感染すると、ウイルスを半年以上も尿から排出するため、注意が必要です。

これら3つのウイルス性の感染症を治療する薬は、現在でもまだ見つかっていません。
そのため、ワクチンで予防することが重要です。

ワクチンは、「コアワクチン(住んでいる環境等に関わらず全ての犬猫に接種が必要とされているもの)」と「ノンコアワクチン(飼育環境等の状況によって接種が推奨されているもの)」の2つに分けることができます。
今回紹介した感染症は、すべてコアワクチンに含まれます。

どのような種類のワクチンを接種するかについては、動物の健康状態、地域における流行状況などを考慮することが大切です。
混合ワクチンについてわからないことや気になることがある方は、お気軽にエルフペットクリニックまでお尋ねください。

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