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猫の鼻咽頭狭窄症

手術について

2020.10.19

こんにちは。エルフペットクリニック院長の猪毛尾です。

猫の鼻詰まりを見過ごしていませんか?
「子猫の時からだから」とか「軽い風邪かな」と、動物病院に連れて行く必要はないと判断していませんか?

猫は呼吸が苦しくても、見た目には表れないことがあります。

鼻詰まりには様々な原因がありますが、今回はそのひとつ『鼻咽頭狭窄症』についてお話します。

猫のくしゃみ
動物の口や鼻から喉にかけては、「鼻腔」「口腔」「咽頭」「喉頭」など、場所によって名前が付けられています。

「鼻咽頭」とは鼻の穴の奥で、喉と続いている場所です。

鼻咽頭狭窄症は、この「鼻咽頭」が狭窄する(狭くなる)疾患です。
原因は、慢性鼻炎や鼻腔内異物など、様々な要因で発生すると言われています。

鼻咽頭狭窄症は、内視鏡検査で診断することができます。
正常な鼻咽頭は、このように見えます。

内視鏡 正常な鼻咽頭
一方、鼻咽頭狭窄症はこのように見えます。

内視鏡 鼻咽頭狭窄症
穴があるように見えますが、この穴の直径は1ミリ程度しかなく、鼻水などで簡単に塞がっていまします。
常に鼻を塞がれたような状態なので、ごはんを食べるのも、眠るのも、とても辛いのです。

鼻詰まりがみられる場合は、内服薬で治療を試みることが多いですが、一時的に改善しても何度も繰り返したり、なかなか治らない事もあります。
その場合は、内視鏡検査をおすすめしています。

治らないと諦めて放っておけば、猫ちゃんにとって辛い時間が長く続くことになります。
診断をする事で治療に繋がり、猫ちゃんの苦痛を取り除けるかもしれません。

気になることがあれば、些細なことでもお気軽にエルフペットクリニックまでご相談ください。

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