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犬の椎間板ヘルニア

手術について

2019.9.18

こんにちは。エルフペットクリニック院長の猪毛尾です。
最近急に寒くなりましたね。
寒くなると足腰が痛くなる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はワンちゃんの腰の痛みの原因となる「椎間板ヘルニア」についてお話します。

犬の椎間板ヘルニアは、ミニチュアダックスやビーグルなど「軟骨異栄養犬種」と言われるワンちゃんが発症しやすい病気です。

症状がでる箇所は頚椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)と、椎間板(ついかんばん)がある場所はどこでも生じる可能性があります。
椎間板は骨と骨の間でクッションの役割を果たす軟骨のことです。

細かな症状は発症部位で異なりますが、背中の痛みだけの事もあれば、麻痺して脚が全く動かなくなる事もあります。

腰の椎間板ヘルニアで後ろ足が麻痺すると、この様な歩き方になります。


この子は椎間板ヘルニアのグレード3と診断しました。
グレードは1〜5に分類され、グレード3以上では手術適応となります。

椎間板ヘルニアの確定診断には、MRI検査が有効です。
しかし、MRIを撮れる動物病院は非常に少ないため、脊髄(せきずい)造影検査で診断する場合もあります。

脊髄造影検査は、単純レントゲンでは写らない脊髄の周囲に造影剤というレントゲンに写る液体を流し込み、脊髄の形を確認できる様にする検査です。

椎間板ヘルニア 椎間板ヘルニア
このワンちゃんは12・13番目の胸椎の右側からの圧迫と診断して手術しました。

椎間板ヘルニアは、痛みだけでも急に悪化して歩けなくなる事もあります。
また、最悪の場合、進行性脊髄軟化症という病気を併発して、命を落とす事もあります。
ただの痛みと思わず、早めにご相談ください。

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