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犬の椎間板ヘルニア「グレード5」 手術症例

手術について

2019.9.18

こんにちは。エルフペットクリニック院長の猪毛尾です。
昨年の11月に椎間板ヘルニア「グレード3」の症例について書きましたが、今回は「グレード5」のワンちゃんの手術、及び術後経過についてご紹介します。

以前のブログはこちら
>>犬の椎間板ヘルニア
>>犬の椎間板ヘルニア 手術から術後までの経過
>>犬の椎間板ヘルニア 手術後の経過

椎間板ヘルニア「グレード5」は後脚の痛みを全く感じる事ができず、自力排尿もできない状態です。
胸腰椎椎間板ヘルニアでは一番悪いグレードに分類されます。

術前の動画です。
後脚が全く動いていません。

今回も脊髄造影検査での手術となりました。

椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニア
脊髄造影検査から、胸椎の11−12番目の右側からアプローチしました。

椎間板ヘルニア 手術
逸脱した椎間板物質により脊髄が確認できませんでした。

椎間板ヘルニア 手術
逸脱物質を摘出すると、脊髄を確認できる様になり圧迫が解除されました。

椎間板ヘルニア 術後
これが摘出した椎間板逸脱物質です。
今回もたくさんの物質がとれました!

次の日には深部痛覚、自力排尿ありの「グレード3」に改善していました。

退院時の動画です。
後脚が動き始めて尻尾も振れるようになりました。
背中の痛みも無くなり元気に走り回る様になっています!

術後10日目です。
後脚もかなり動くようになりました。
家の滑らないところでは、しっかり歩きはじめたそうです。

術後18日目(抜糸時)です。
さらに歩くようになり、滑るところでも踏ん張りが効くようになってきました。

術後1ヶ月です。
元気に歩けるようになり、おしっこの時は脚を上げようと頑張ってくれているようです。
今後も更に改善してくれると思います。

しかし、椎間板ヘルニアは椎間板の数だけ起こる可能性がある疾患です。
一度手術した場所は基本的に再発する可能性はないのですが、また別の場所でおこる事もあります。
多い子では一年に3回手術を行った例もあるので、油断は禁物です!
気になることがあれば、いつでもエルフペットクリニックまでご相談ください。

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