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外さないで「エリザベスカラー」

お願い

2022.3.8

こんにちは!
エルフペットクリニック看護師の川嶋です!

朝はまだ寒いですが、日中は天気が良いとポカポカ暖かくなりましたね^^
これから桜や色々な花が咲いてくるかなと思うと、ワクワクします( *´艸`)
早く自由にお出かけできる世の中になってほしいものです、、

さて、みなさんは「エリザベスカラー」というものはご存知でしょうか。

動物が自分で傷口を舐めることでそこから細菌が入ったり、傷口が広がったりしないようにするための保護具を「エリザベスカラー」と言います。

エリザベスカラーを初めて付けるワンちゃん・ネコちゃん、そして飼い主さまも、慣れるまでは不安や心配があるのではないかと思います。

なんだかとても邪魔そうで、
「付けているのがかわいそう、、」
「普段通り生活できるんだろうか、、」
などと心配になって、エリザベスカラーを外してしまう飼い主さまがいらっしゃいます。

でも、エリザベスカラーを付けないといけない理由がきちんとあるのです!

エリザベスカラー

エリザベスカラーの必要性

エリザベスカラーを装着する最大の理由は、傷口を舐められないようにするためです。

傷口の痛みやかゆみによって、動物はどうしても自分で傷口を舐めたり噛んだりしてしまいます。
そうすると、細菌が入って化膿してしまったり、傷口がさらに広がったりしてしまいます。
中には縫合した糸を自分で抜糸してしまう子もいるんです!
傷口が開いてしまった場合は、再度麻酔をかけて縫い直さなければなりません(lll′-`lll)

こういった理由から、エルフペットクリニックでは手術や怪我などの治療後、基本的にエリザベスカラーを付けます。
エリザベスカラーをつけると、口や足が患部に届かないため、治りが早くなるんです!

エリザベスカラー装着時の注意点

ほとんどの子は、一日目は少し不自由そうにしていますが、時間が経てば慣れてケロっとしています。
ですから、基本的には普段通りの生活ができます。

でも、やはり不自由なこともあってストレスがたまってしまうため、工夫が必要です。

■ごはんやお水を飲食しやすいように工夫してあげる
カラー装着時は、お水が飲みにくかったり、ごはんが食べづらくなることがあります。
台に置いたり、高さがある食器に変えたりして、ワンちゃん、ネコちゃんに負担がかからないようにしてあげましょう。
また、飲食する時にエリザベスカラーが当たって食器がどんどん前に移動しないように、食器の下に滑り止めを敷いてあげましょう。
ごはんを食べにくそうにしているからと、「少しの間だけ」エリザベスカラーを外してしまうと、一瞬で舐めてしまいます。

■障害物を置かない
時間とともにエリザベスカラーに慣れてくると、積極的に動き出す子もいます。
動けば動く分、エリザベスカラーが物にぶつかる可能性が高くなります。
できるだけワンちゃん・ネコちゃんの行動範囲にぶつかりそうな障害物を置かないようにしましょう。

■清潔にしておく
ヨダレやごはんのカスなどがエリザベスカラーに付着したままだと、首周りがかぶれてしまうことがあります。
こまめに濡れたタオルで拭いて、清潔に保ちましょう!

■外飼いのネコちゃんは外に出さない
外飼いの猫ちゃんは、エリザベスカラーを装着したままだと周囲からの情報が得られにくく、幅がわからなくなるため、狭いところに入って、抜けなくなってしまうことがあります(꒪⌑꒪.)‎!!!
エリザベスカラーを付けている間は、おうちから出さないようにしましょう。
外にはたくさんの障害物があるため、危険です。
エリザベスカラーが外れるまで、飼い主さまの目が届く範囲で遊ばせてあげましょう!

ついつい外してあげたくなる気持ちはわかります。
でも、エリザベスカラーを使えば治療が短期間で済むことが多く、結果的に愛犬・愛猫の負担を減らすことができます!
外さないでくださいね(๑•̀ – •́)و✧

エリザベスカラー
私たちがエリザベスカラーを選ぶ際は、以下のことに注意しながら、その子にピッタリなものを選んでつけています!

  • 硬い素材のものを選ぶ(柔らかい素材は曲がりやすく、患部に簡単に届いてしまうため)
  • 鼻先が出ていないか
  • 首元がキツ過ぎないか(指1、2本入るくらいのゆるさ)

「目を掻いてしまう」「ケガをして患部を舐めてしまう」という場合でも、エリザベスカラーを装着すると治りが早くなります。
一つもっておくと良いかもしれませんね。
気になる方は、エルフペットクリニックのスタッフまでお問い合わせください。

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