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中毒に気をつけて

健康管理

2020.12.22

こんにちは。エルフペットクリニック動物看護師のひらいです(^^♪
最近、新入りの子の手足が他の同居猫に比べて長く感じるので、ひらい家では「菜々緒様」と呼んでいます(^^♪

エルフペットクリニック

こちらの写真は、わが家に初めて連れて帰った3ヶ月前のものです。
今は走り回っていて、撮れてもブレブレの写真ばかりで、、、
大きくなって手足も伸びています!!

さて、今回は【中毒】について書いていこうと思います。
与えてはいけない食べ物と、与え方に注意していただきたい食べ物をまとめましたので、ぜひご覧ください!

◎チョコレート◎

チョコレート
クリスマスやバレンタインの時期、特に誤飲が増えるのが「チョコレート」です。
ワンちゃん・ネコちゃんは、テオブロミン(カカオに含まれている苦味成分)の分解が非常に遅いため、中毒症状を起こしてしまう可能性があります。
摂取量が多い場合は、昏睡状態から死に至ることもあります。

[症状]
落ち着きがなくなる
多飲多尿
嘔吐・下痢
痙攣など


◎ネギ類◎ (タマネギやニラ、ニンニクなど)

ネギ類
野菜炒めなどのお料理にかかせないネギ類ですが、ワンちゃん・ネコちゃんが誤って食べてしまうと、血液中の赤血球が「有機チオ硫酸化合物」という物質によって壊されてしまいます。
毒性は加熱しても消えないため、料理の他にもスープなどネギ類の「エキス」が含まれているものにも十分注意をしましょう。
最悪の場合、死に至ることもあります。

[症状]
貧血
血尿
嘔吐・下痢
黄旦など


◎キシリトール◎

キシリトールガム
歯に良いと言われる「キシリトール」入りのガム。
これをワンちゃん・ネコちゃんが誤って食べると、中毒を起こしてしまうということがあります。
ワンちゃん・ネコちゃんはキシリトールを摂取すると、「インスリン」の分泌の量が増加します。
体内に十分な糖がないのにインスリンが大量に分泌されると、血液中の糖分が下がり、低血糖を起こしてしまいます。
他にも嘔吐や虚脱、痙攣などを引き起こします。


そしてここからは、与え方に注意していただきたい食べ物です。

☆イカ・タコ☆

タコ
イカやタコには、ビタミンB1の吸収を阻害する「チアミナーゼ」という酵素が含まれています。
チアミナーゼが含まれる食品を過剰に食べ続けると、ビタミンB1欠乏症になってしまい、動悸や痙攣などの症状が出ることがあります。
熱すればチアミナーゼは減りますが、消化の悪い食べ物なので、加熱処理をした場合でも下痢や嘔吐を起こすことがあります。

ワンちゃんには加熱したものをごく少量、細かく切ったものを与えるなら大丈夫だと言われていますが、充分に注意してください。
猫は犬よりもビタミンB1を必要とするので、ビタミンB1欠乏症になりやすいです。
ネコちゃんに与えるのはやめておきましょう。

☆豚肉(生)☆

豚肉
生の豚肉には、サルモネラ菌や寄生虫などがいて危険です。
しっかりと加熱したものなら貴重なエネルギー源になりますので、調理方法・量などに気をつけてあげてください。

食べさせてはいけないもの、気をつけた方がいいものを把握しておくことで、前もって危険を回避することができます。
正しい知識をもち、愛犬・愛猫の安全を守りましょう♪

万が一、誤食してしまった時は、すぐに動物病院を受診してください。

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