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脾臓(ひぞう)の疾患は早期発見が重要です

手術について

2019.9.18

こんにちは。院長の猪毛尾です。
普段、あまり存在を意識しませんが、お腹の中には脾臓(ひぞう)という臓器があります。
主な働きは「血液の貯蔵」と「免疫活動」です。

脾臓は、腫瘍化する事が多い組織です。
先日、脾臓に腫瘤(はれもの、こぶのようなもの)ができてしまったワンちゃんの脾臓摘出術を行いました。

「脾臓をとってしまっても大丈夫?」と思われるかもしれませんが、大丈夫なんです。
肝臓など他の臓器が脾臓がしていた役割を補ってくれるようになります。

今回の手術では「シーリングシステム」を用いました。
血管を糸で縛るのではなく、ハサミのような器具で血管を挟んで熱を加える事で組織を変性させて血流を無くします。
身体の中に糸が残りませんし、縫合の時間もかかりません。
通常1時間以上かかる手術が、30分ほどに短縮できます。

※手術の画像です。クリックすると大きく表示されます。
脾臓摘出手術 脾臓
出血がなく、術後経過も良好で、今回のワンちゃんは手術当日から食欲旺盛でした。
状況にもよりますが、入院は2泊の予定です。

脾臓の疾患は症状が出にくく、症状が出た時には重症かつ進行している場合が多いです。
そのため、日頃からの健康診断が重要になります。
早期発見・早期治療であれば、ワンちゃん・猫ちゃんの負担を最小限に抑えることができます。

エルフペットクリニックでは健康診断を随時行っています。
気になる方はお気軽にご相談ください。

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