こんにちは。エルフペットクリニック 院長の猪毛尾です。
今回は「膀胱結石」についてお話しします。
「膀胱結石」は読んで字のごとく、膀胱の中に“石”ができてしまう病気です。
結石は「ストラバイト」や「シュウ酸カルシウム」などが有名ですが、他にも様々な種類があり、食事や体質、病気など様々な事が結石の原因になります。
診断はレントゲン検査やエコー検査で行います。
《レントゲン写真》
《エコー》
膀胱炎など結石の原因になる病気があれば、病気の根本治療が必要になります。
食事や体質が原因であれば、食事療法が重要です。
膀胱結石で一番多い問題は「慢性膀胱炎」です。
血尿を繰り返したり、頻尿を生じます。
さらに、結石が尿道に流れて詰まってしまうと「尿道閉塞」になり、死に至る可能性もあるので、緊急対応が必要です。
食事療法で溶ける結石もありますが、溶けない場合は外科手術での摘出を行います。
これが摘出した結石です。
結石を摘出した後は食事療法を継続し、新たな結石ができないようにします。
慢性膀胱炎が長期にわたると、膀胱自体が硬くなったり、結石を摘出しても症状が改善しにくい事があります。
新たな結石ができる可能性も高くなります。
血尿や頻尿など気になる事がありましたら、エルフペットクリニックまでお気軽にご相談ください。