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犬の椎間板ヘルニア 手術から術後までの経過

手術について

2019.9.18

こんにちは。エルフペットクリニック院長の猪毛尾です。
先日、椎間板ヘルニアについて書きましたが(前回のブログはこちら)、今回は手術から術後までの経過をお話しします。

手術は、MRIや脊髄造影検査で「椎間板ヘルニア」と診断してから行います。
手術の目的は、脊髄(神経)を圧迫している逸脱椎間板物質を摘出する事です。
決して、神経を切ったり繋いだりする様な手術ではありません。

手術前に特定していた責任病変部位(症状を示している原因となる部位)の背中にアプローチし、椎弓(背骨の一部)を切除すると、圧迫された脊髄が露出します。


椎間板ヘルニアの手術
矢印が圧迫された脊髄で、手前に少し盛り上がっているのがわかります。
この、脊髄を圧迫している椎間板物質を取り除くと

椎間板ヘルニアの手術
このように神経が平らになり、圧迫が解除されます。

逸脱椎間板物質
これが摘出した逸脱椎間板物質です。


手術の翌日には背中の痛みがとれたようで、手術の前に食べなかった食事を食べ始めましたので、屈伸運動や歩行練習を開始しました。
術後の経過を動画に記録しています。


■手術前
後ろ脚が全く動きませんでした。

■術後1日目
脚が動き始めています。

■術後2日目
前日より更に動いています。

■術後3日目
フラつきながらも歩き始めました。

■術後4日目
歩きが更に良くなっています。

■術後5日目
ゆっくりですが、しっかりと歩けるようになってきました。

■術後6日目
いよいよ退院です。院内を走り回っていました。


今回は飼い主様の都合で少し長めの入院になりましたが、しっかりとリハビリができて、経過は順調です。
抜糸の時(手術の2週間後)は、もっとしっかりと歩いてくれていると思います。

手術とリハビリが上手くいけば、椎間板ヘルニアと診断されても、また元気に歩いてくれる可能性があります。
エルフペットクリニックでは、それぞれのワンちゃんに合った治療法を飼い主様と一緒に考えていきます。
まずはご相談ください。

椎間板ヘルニア 手術後

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