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腎臓病で食欲の落ちたワンちゃんネコちゃんに朗報!

健康管理

2017.8.27

今日は腎臓用の療法食をご紹介します。
慢性腎臓病の治療はなんといっても、やはりごはんが重要です。

まずは、簡単に腎臓病について説明します。

腎臓の検査でよく見る値は「尿素窒素(BUN)」や「クレアチニン(Cre)」だと思いますが、この尿素窒素はたんぱく質の消化・分解過程で出てくる毒素の1つです。
これらの毒素を体外に排出するのが腎臓の主な機能ですが、腎臓病の場合はこの排出機能が上手く働かず、体内に毒素が蓄積してしまうのです。
すると、身体が怠くなったり気分が悪くなったりします。
嘔吐下痢、食欲不振などの尿毒症の症状が出てきて、ひどい場合には痙攣発作が出ることもあります。
また、腎臓が悪くなると様々なミネラルバランスを整えることも難しくなり、身体に支障をきたしてきます。

悲しい事に、一度壊れてしまった腎臓の細胞は回復できません。
いかに腎臓に負担をかけずにしっかりと栄養をとるかが大事になります。

腎臓用の療法食はこれらの事に配慮して、低タンパク質、低リン、低ナトリウムで作られています。
ご家庭でこれらに配慮しながら必要な栄養素(タンパク質も含め)をしっかりと補給できるごはんを作るのは簡単な事では無いと思います。

では、腎臓用の療法食ならどれでも良いの?と聞かれますが、答えは「どれでも良い」です。
その子その子で好みがあるので、よく食べるものを選びましょう。
病気に打ち勝つためには、しっかり食べる事が重要です!

エルフペットクリニックでは、様々なメーカーの療法食を用意してます。
中でも、今回新たにご用意したのが、日清ペットフードが販売している「jpスタイルDietetics」の療法食です。
腎臓病用は「キドニーキープ」という商品です。


腎臓病用療法食

先日、腎臓病で何も食べない子がこのキドニーキープを美味しそうに食べてくれました。
これには驚きました!
食欲がない時には、腎臓用の療法食でも食べてくれない事が多いからです。

猫ちゃんは特に、今まで食べていたフードを急に食べなくる事があります。
その時はフードを他の種類に変えてみてください。

jpスタイルDieteticsのフードは「完全国内生産」で、日本のメーカーが作っています。
素材にもこだわっているようで、療法食はビタミンの一部を除いては全て国産のものを使っているようです。

犬用のダイエットフードやアレルギー用のフードには半生タイプもあるのですが、半生なのに保存料不使用です!
レトルト製品の様なパッケージで、保存料不使用を実現しているようです。
何か不要な添加物を入れて柔らかくしているものとも違い、ドライフードが柔らかくなっただけというのも嬉しいですね。
サンプル用のフードにも一つひとつに乾燥剤が入っていて、フードの酸化には気を配ってくれています。
この心遣いはさすが、日本のメーカーですね。

様々な種類の療法食があり、ワンちゃんネコちゃんによって嗜好性が異なりますので、フードでお悩みの飼い主様はエルフペットクリニックにご相談ください。


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