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たかが肥満とあなどるなかれ!

健康管理

2017.6.26

梅雨入りしてもお天気の日が続いていましたが、週末は大雨でしたね・・・。
今週もぐずついた天気が多いようですが、そうなると困るのがワンちゃんのお散歩です。
日課のお散歩に行けず、家の中で退屈している子も多いのではないでしょうか?


雨の日のお散歩

そんな時、ついついおやつをあげすぎてしまってはいないですか?
食べ過ぎは肥満のもとです!

たかが肥満とあなどるなかれ!
肥満は「様々な身体機能に変化をもたらす過剰な脂肪沈着を特徴とする病的な状態」と定義されています。


先日、フードメーカーのロイヤルカナンさんに「肥満に対する食事管理」についてセミナーをしていただき、肥満とその対策について勉強してきました。

ワンちゃんネコちゃんは、自分たちで食べる量を自制したりはしません。
特にワンちゃんは群れのリーダーからしか食事が出来ないという習性上、食べられるときに食べられるだけ食べておこうとする性質が残っていることがあり、なんと自分の体重の60%もの物を一度に食べることが出来ると言われています。
10㎏の子であれば6㎏もの食事を一度に食べられるなんて驚きですね・・・。

ネコちゃんの場合は、遊びたい、かまって欲しいというアピールを、飼い主さんがご飯をほしがっていると勘違いして過剰な量の食事をあげてしまうことが多いようです。


肥満気味の猫

私たち人間の一日の消費カロリーは2000キロカロリー前後ということはよく知られていますが、ワンちゃん達の消費カロリーはどのくらいだと思いますか??

シーズーやダックス、トイプードルなどの5㎏のワンちゃんで350キロカロリー、チワワなど2㎏のワンちゃんはたったの180キロカロリーです。

ジャーキー1本で20キロカロリーぐらいなので、5本与えてしまうと2㎏のワンちゃんの1日の消費カロリーの半分を超えてしまいます。
気をつけないといけないのが牛乳で、コップ1杯で140キロカロリーもあるので、知らず知らずのうちにかなりの摂取カロリーオーバーになっていることがあります。


では、どのくらい体重が増えると肥満なのでしょうか??

ワンちゃんで最適体重の15%、ネコちゃんで20%の過剰が肥満と定義されています。
つまり、5㎏が適正体重のワンちゃんは5.75㎏、4㎏が適正体重のネコちゃんは4.8㎏になると「肥満」ということになります。

人間の感覚で考えるとほんのわずかな体重の増加に思えますが、もともとの体重の軽いワンちゃんネコちゃんにとっては100グラムの増加がとても大きな変化なのです!

肥満は膝などの関節に負担をかけるだけでなく、尿結石のリスクも高くなることが知られています。
また気管虚脱などで呼吸状態の悪化を引き起こすこともあります。

元気に長生きしてもらうためには、肥満に気をつけてあげないといけないですね。

現在、肥満の状態にある子は、病気になる前に是非ダイエットに取り組んであげてください!
ダイエットには消費カロリーより摂取カロリーを少なくすることが必要ですが、単純に食べる量を減らすと必要な栄養素が不足してしまったり、満腹感が得られないことでおやつを余計に欲しがるようになるなどの問題が起きてしまうことがあります。

そんな時ダイエットの強い味方となるのが、栄養素を損なうことなくカロリーを抑えてあり、満腹感も持続するように作られている専用のダイエットフードです!


ダイエット用フード

これは肥満に対する治療用のフードなので動物病院でしか取り扱いがありません。
ご興味がある方は、エルフペットクリニックにお気軽にご相談くださいね。
健康的な食事で健康な身体を手に入れるお手伝いができれば嬉しく思います。


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